「ミュージック・ヴィデオ分析試論」
中央大学人文科学研究所編『アルス・イノヴァティーヴァ』(中央大学出版部, 2008.2, pp.155-208)所収の論文で、視聴覚的な「ジャンル」としてのMVに関する、美学理論的なアプローチとしては、おそらく本邦初の本格的(?)なものではないかと思っています。
ミュージック・ヴィデオにはすでに四半世紀を超える歴史があります。その歴史が決して名作だけからなる歴史ではないことは、文学や映画や音楽の歴史と同じでしょう。けれども、世界規模で送り手と受け手の層が厚くなるにつれて、短期間と低予算で作られる広告という従来のミュージック・ヴィデオ観を塗り替えるような作品が現れてきていることも確かです。
今後も、さらにこのサブカルチャー的な「ジャンル」を、より広い意味での美学的「モード」(様態)として考察していきたいと考えています。この場にて、拙稿の口頭発表の段階からお世話になっている研究会のメンバー&研究所の編集スタッフのかたたちに、感謝の辞を捧げます。

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